中央店 病気について

貧血のおはなし2020/02/03

 

今回は「貧血」についてお話していきます。
そもそも貧血とは、血液中のヘモグロビン量が低下した状態のことをいいます。
ヘモグロビンは赤血球に含まれており、主成分は鉄です。酸素を体の隅々まで運ぶ役割をしています。そのため、ヘモグロビン量が少ないと体に酸素が十分に行きわたらずに酸欠状態になってしまい、顔色不良・動悸・息切れ・疲労・めまいなどいろいろな症状が現れます。


貧血の原因にはさまざまなものがあります。
代表的なのは鉄欠乏性貧血です。出血や妊娠・出産、食事中の鉄分不足などによって起こります。特に発育期の男女と受胎可能年齢の女性は鉄の必要度が高いため、鉄の欠乏が起こりやすくなります。最近の思春期の女性は、生理的に鉄が必要とされる一方で美容上の理由などから極端な節食・偏食になりがちです。


鉄を体内でつくることはできないため、不足分は食事やお薬で補充することになります。
食物に含まれている鉄は非ヘム鉄とヘム鉄があります。
非ヘム鉄は吸収が悪く、ホウレン草などの野菜・海藻・大豆製品などの植物性食品に含まれています。ヘム鉄は非ヘム鉄の5倍吸収が良く、レバーなど主に肉類に含まれています。野菜だけでなく肉類も加えたバランスのよい食事を摂ることが必要です。ビタミンCを一緒に摂ることで、非ヘム鉄の吸収を良くすることができます。また、食事をよく噛んで食べることで胃酸が十分に分泌されて鉄の吸収が良くなります。


鉄剤を服用されている方は、貧血の症状が改善されても自己判断でやめたり、服用量を減らしたりしないようにしましょう。鉄剤はしばらく飲み続け、体内に鉄を蓄えることが大切です。鉄剤により吐き気やむかつき、下痢などの胃腸障害を起こることがありますので症状があれば医師や薬剤師にご相談ください。


また出血をともなう慢性疾患は貧血の原因となるため、必ず治療を受けるようにしましょう。胃潰瘍など消化器からの出血、女性では月経過多など産婦人科関係の病気による出血があります。痔からの出血は男女ともにご注意ください。


当薬局には、採血をせず、指を1本差し込むだけで貧血の指標である血中ヘモグロビン推定値を測定できる計測機器があります。気になる方は薬剤師にお声掛けください。