中央店 お薬について

糖尿病のお薬について2019/09/03

 

今回は糖尿病の薬と治療についてお話します。
糖尿病とは、インスリンが分泌されなくなったり、分泌されるが効かなくなったりするなどインスリン作用不足によって慢性的に高血糖となる疾患です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり、血液中の糖を細胞内に取り込むことで血糖を下げる働きがあります。


高血糖を管理せず放置をすると血管がもろくなり、糖尿病網膜症や糖尿病腎症、糖尿病神経障害、虚血性心疾患など合併症が生じることがあります。合併症を発症、進行させないためには、血糖値をコントロールする必要があります。
患者数の多い2型糖尿病については、まず生活習慣の改善が第一です。食事療法と運動療法を継続することが大切です。血糖値のコントロールが不良の場合薬物療法を開始します。


糖尿病治療薬には内服薬と注射薬があります。
内服薬にはインスリンの効果を改善する薬(ビグアナイド薬・チアゾリジン薬)、インスリンの分泌を促進する薬(SU薬・グリニド薬・DPP-4阻害薬)、糖の吸収や排泄を調整する薬(α-グルコシダーゼ阻害薬・SGLT2阻害薬)があります。
注射薬にはインスリン製剤とインスリンの分泌を促進する薬(GLP-1受容体作動薬)があります。注射薬の保管は、使用前は冷蔵庫、使用後は室温となるためご注意ください。
自己判断でお薬を調節することは危険ですので指示された時間や単位数、量を守るようにしましょう。


薬物治療中に血糖値が低くなりすぎることでふらつきや空腹感、冷や汗、手足のふるえなどの症状(低血糖症状)がみられることがあります。低血糖症状の出現に備えて、外出時には飴やジュースなどを持ち歩くようにしましょう。
α-グルコシダーゼ阻害薬は砂糖などの二糖類を分解する酵素を阻害するお薬のため、低血糖時にはブドウ糖を摂るようにしてください。


糖尿病患者が、感染症や嘔吐下痢、熱などで体調の悪い日をシックデイといいます。このような状態のときは脱水やストレスホルモンなどの影響で血糖値が上がりやすくなったり、逆に食事が摂れず低血糖になったりする可能性もあります。
シックデイの時のお薬をどうするか主治医と相談しておきましょう。


ご自分の服用している薬がどのような効き方をするか、副作用にはどのような症状があるかを知っておくことはとても重要です。お薬のことでご不明の点がある場合はいつでもご相談ください。